3章:株式投資

この記事についてツイート
↑ツイートしてね♪

深く掘り下げよう(3章関連コラム)

株式会社
株式会社は、古い会社経営から発展形という側面もあります。株式会社は有限責任という点が古い形態と違います。古い形態では、会社が大きな債務(借金など)をおってしまった場合、会社の所有者は、私有財産を売るなどしても、その債務を返済する義務がありました。しかし、株式会社ではそうではありません。株主は、会社の所有者ですが、株が無価値になる(出資した額が戻らない)というリスクは負いますが、それ以上の責任をおう必要はありません。有限責任であるために、気軽に出資して会社の所有者になる(つまり、株を買って株主になる)事ができるようになりました。これによって、多くの人が比較的少額の出資から始められるようになりました。
資金調達方法
会社が助けてもらってお金を得る事を資金調達といいます。資金調達の方法として、この章で取り扱った株式の売却以外にも、銀行からの借入や債券の発行などの方法もあります。実は、株によらないこれらの方法の方は、頻繁に行われています。もっとも、ここでも、株価が高いと、信頼が高くなり、資金調達がしやすくなるなど、株式会社のメリットが活かされます。
先物取引、FXはギャンブルか?
先物取引、FXなどを金融派生商品といいます。センセはこれらを「ギャンブル」だといいました。普通の人にとってはギャンブルでしかないので、うかつに手を出さないように注意したのです。

金融派生商品にも意義はあります。リスクを負っている人がリスクを減らす道具となるのです。たとえば、小豆を材料に製品を作っている会社があるとします。この会社は、小豆が値上がりすると大きな損害を受けてしまいます。そこで、小豆が値上がりした時に得をする金融派生商品を買っておくと、たとえ、小豆が値上がりしても損害を小さくする事ができます。一方、小豆が値下がりすると、金融派生商品では損をしますが、本業の小豆を使った製品の方でもうかるから大丈夫なのです。このように、金融派生商品はギャンブルの道具ではありませんが、元々リスクを背負っていない人は、買う必要がないのです。