3章:株式投資

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もうかる投資先は?

太郎
太郎

もうかるんだって。すごいね花子さん。

花子
花子

センセも役にたつ話をすることあるのね。
もうかるなら、買おうか。どの株がいいのかな。
これから伸びる会社って何かな。

太郎
太郎

やはり、人気のトコパンマンチョコ売っているところじゃない。

花子
花子

トコパンマンのおもちゃを作ってる会社もいいよね。これから売り上げがどんどん伸びていきそうじゃないの。

センセ
センセ

二人とも、売り上げが増えて業績がよくなりそうな会社の株を買えばもうかると考えてるんじゃない?

太郎
太郎

えっ。そういう話じゃなかった?

センセ
センセ

残念。それは間違いだよ。

花子
花子

えぇ。それなら、どの株がおすすめなの。

センセ
センセ

ずばり、上場されている全ての株だ。

花子
花子

やっぱりセンセに聞いたのが間違いだったわ。

センセ
センセ

あぁ。そんなにひかないで。センセは真面目に話をしてるよ。

花子
花子

だいたい「業績がよくなりそうな会社の株」を買うのは正解でしょう。間違いのはずないわ!

センセ
センセ

いいかい。トコパンマンの人気は、みんな知っている。だから、既に、それが反映されて株価が上がっているんだ。 既に高くなってしまっているから、もう値上がりしないかもしれないよ。

花子
花子

ならどうしたらいいの。

センセ
センセ

株式投資は、「割安で買って、割高で売る」だ。株価は、採点した結果といえるけど、この採点が間違っていることがある。それをみつけて売買すればいいんだ。

太郎
太郎

どうやってみつけるの。

センセ
センセ

簡単ではないね。とりあえず、下の表の意味が分からないと話にならない。

花子
花子

小難しい表だして、センセ、ケンカを売ってます?

センセ
センセ

あくまで簡単でない事を知ってもらう例だよ。この表は株式投資の世界では基本中の基本で、これだけでプロ達の採点ミスをみつけるのはほぼできない。

太郎
太郎

そんなんだったら株買えないじゃない。

センセ
センセ

問題はそれだけじゃないよ。先ほどの表に「単元株数」ってあるのに注目してね。株は、しばしば一個ずつ売ってくれない。この株だと、単元株数100だから100株まとめてじゃないと売らないっていう意味だ。株価が12,500円となっているから、その100倍の125万円ないと買えないって事だ。

花子
花子

今、ほぼ全ての読者を敵に回したわよ。そんな金、どこにあるのよ! 買えるわけないじゃない!

センセ
センセ

ごめん、ごめん。そんなこんなで、先生が最初にいった「すべての株」という話になるんだ。

花子
花子

もう、それじゃ分からない。具体的に言って!

センセ
センセ

具体的にいうと、普通の人にすすめるのは、「ETF」か、「インデックスファンド」というものになるんだ。これらは、たくさんの株を束ねたものを買うことになるんだ。ほとんど全ての株を買った事になるんだ。

花子
花子

なんで、そんな、とんでもない話をするの! 一つが125万とかいっているのを束ねてしまってどうするの! とんでもない額になるじゃない。

センセ
センセ

大丈夫。束ねて混ぜ混ぜした後に、小分けして売ってくれるから、株を直接買うよりも、最小の投資額は低くなると考えていい。

花子
花子

あら、それならいいね。

センセ
センセ

それに、さっきの小難しい表をみたり、どの会社の株を買うか悩んだりしなくていい。ほぼ全部買っているんだから。

花子
花子

それでもうかるの?

センセ
センセ

将来のことなので、なんともいえないね。でも、とてもいい点があるよ。仕組み上、1社の株を買うよりも値動きは少なくなるよ。 すごくもうかる事がないかわりにすごく損する可能性も低い。だから安心なんだ。

太郎
太郎

本当?どうしてそういえるの??

センセ
センセ

下の図をみて、A社とB社の二つの株価は大きく上がったり下がったりしているけど、A社とB社の平均株価は値動きが小さくなっている。A社の株価があがっている時、B社の株価がさがり、A社の株価が下がるとき、B社のが上がったからだ。

センセ
センセ

普通、値上がりする株もあれば値下がりする株もある。 だから、個別の会社の株価よりも、平均したものの方が値動きは小さくなるんだ。 先生のおススメは、いっぱいの会社の株の平均的な値動きだからいいんだ。

太郎
太郎

ふうん。比較的安心だというんだね。

センセ
センセ

そうだね。リスクはもちろんあるけど、他のよりましなんだ。リスクが大きいのには注意してね。特に、信用取引とか、先物取引、FXとかは、つぎ込んだお金以上に損したりするからギャンブルのようなものだね。

花子
花子

「つぎ込んだお金以上の損」ですって? 10万円つぎこんだのに20万円損することもあるって事?

センセ
センセ

そうだよ。

花子
花子

ちょっと、それは、怖すぎじゃない。

センセ
センセ

そうだね。一方、センセのおススメは、そんなことはないから、何年間も使う予定がない余裕資金があれば、おススメを買うのも一つの手だよ。

太郎
太郎

何年も使う予定がない資金?

センセ
センセ

そうだよ。前いったように、長期的には、得する可能性は高いけど、短期的には、損する可能性は十分ある。2007年に株を購入した場合の話をしたけど、株価が戻るまでに10年以上かかっているよ。長く寝かせておけるお金を使わないとね。

花子
花子

くぅ~。そんな余裕どこにあるのよ。結局、庶民には無理な話だわ。 投資なんてお金持ちのやることなのよ。

センセ
センセ

確かに、そういう側面はあるよね。でも、花子さんたちにもできる本当のおススメの投資がある。それは、「自己投資だ。」

花子
花子

はぁ。何それ。

センセ
センセ

自分自身に投資をするということだ。将来、自分の収入を増やすために、いろいろ努力をしたり、自分の将来のためになる事にお金を使ったりすることだ。

花子
花子

なるほど、自分の収入が増やせるよう努力するのね。よくわかったわ。ねっ。太郎くん。

太郎
太郎

うん。僕も分かったよ。

センセ
センセ

分かってくれてよかったよ。あれっ。太郎くん、どうして席をたつの?

太郎
太郎

センセ、約束のチョコは、もらっていきますよ。

センセ
センセ

おい。太郎くん、どこにいくの? あれ、花子さんも!

花子
花子

センセ、私たち、センセと遊んでる場合じゃないってことに気付いたの。自己投資のために勉強するから先に帰ります。

センセ
センセ

センセの話を聞くのも勉強だって。帰ってきてよ。